2013/01/12

福島の家

石橋来未は、その日の朝8時に賃貸マンションを出て、名古屋からJR新幹線のぞみで東京に出た。上野から特急で、いわきを通過し久ノ浜駅で下車する予定だった。

東京駅に着いたのが10:23分だった。京浜東北線に乗り換えて上野に行った。
上野発特急スーパーひたちは11時ちょうどだったので、久しぶりに駅ビルでショッピングとも思ったが余裕がなかった。

来未は金曜日の休みをもらい、3日間久ノ浜の家で両親の顔を見て過ごそうと思った。年末年始に帰省した時には、まだその話は決まっていなかった。

それというのは、父の生家が久ノ浜で、家を継いだ長男の伯父は5年前に心臓病で妻に先立たれ、昨年の秋にその伯父が脳動脈瘤破裂で突然他界したことから、来未の両親は会津若松の家を売却して生家に転居したのだった。

「子どもがいれば後を継いだのに」と来未の父は電話で言ってきた。来未の父にしてみれば、生まれた家だし、会津若松の家は中古住宅を購入したもので、兄が工務店の仕事をしていたこともあって、リフォームされた生家の方が見栄えが良かったし、ほかに住みたいという親せきもいなかったからそうなったのだった。


To Be Continued

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