2012/07/01

夢か啓示

「沢さん、休み中はずっと星ヶ丘に?」
会社が始まった6日の帰り、春利と来未は、あおなみ線の競馬場前で待ち合わせ、年末に会ったカフェに入った。

「新横浜へちょっと気分転換に行ったけどね」

「誰かと会ったの?」

「いや、一人で行ってきて誰とも」

「沢さんの場合、家族が・・」

春利は父のことに触れようと思ったが、言葉が出てこなかった。

「来未ちゃんの方はどうだった?」

「そうね、一家団欒てとこかな。姉とも久しぶりに話せたし」

「元気だった?」3つ年上の梨花は4年前に結婚したが離婚したと言っていたのを思い出した。

「ええ、伯父のやっている会社で経理してるけど、それなりにやってるみたいだから」

「来未ちゃんは、奇跡とかって信じる?」

「奇跡って、沢さん、何かあったの?」

「奇跡というか、ふだん信じられないようなことが目の前で起こった、というようなことだけどね」

「そういう意味ね。他の人にとってはなんでもないことに思われても、私にとっては、てことなら、すぐは言えないけどあったような気がするわ」

「もしかしたら夢かもしれないけど、でもちゃんと目は覚めていたと思うし・・」

「やっぱり、何かあったのね」

その時、2人がオーダーしたカフェおすすめのアジア風ごはんが運ばれてきた。


To Be Continued

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