2012/02/17

クリスマス

「別れたことは確か10年以上前にエアメールで送ったと思ったけど・・」

「ああ、そうだったの。あの頃、私の方も前の彼とのことで気持ちがおかしくなっていたから忘れていたわ。彼は薬中で、すぐ別れることが出来なかったから」

「そうだったんだ」

「それじゃあ、桑田さんはずっと一人で・・」

「そう、その後、別れた家内は心臓の病気で亡くなった」
荘太はそう言いながら、元妻・さなえが亡くなったという実感がなかったが、サト子にはそれ以上言えなかった。

「そうだったの。一人じゃさみしいわね」

「私は、こうなるようになっていたのかな」

「お子さんがいるって言ってなかった?」

「男の子が一人」

「会っていないの?」

「そう、名古屋の方で会社勤めしているようだけど」
その時男の低い声が荘太のイヤホーンに届いた。

「彼が呼んでいるんじゃないの?」

「違う、誰かが勝手にアクセスしてきているのよ」
荘太は、ロバートは家族に会いに行っているってサト子が言ったことを思い出す。

「スカイプだから、ネット上から勝手に探して言ってきているんだね」

「ほっておけばいいのね」


To Be Continued

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