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2020/07/31

名前のない星

「いま、どの方向へ向かっているんだろう?」
春利が再び疑問を発した。

「ニホンジンガ、シリウス、トヨンデイルホシノホウコウ」
ボスの意思が5人の脳に伝わった。

「僕らは、どこかの星へ降り立つの?」

「ノー。オリタチワシナイ。ソレニ、チキュウジンガニンシキシテイナイホシカモシレナイ」

「じゃあ、どうしてシリウスの方へ向かっているの?」
今度はカナの疑問が皆に伝わった。

「ミナサンガスンデイル、チキュウニカンケイガアルホシニツイテフレルタメデス」

「それは一つの星ですか?」
今度はミナだった。

「イエ、フクスウノホシデス。ソレラノホシカラ、フクスウノシュガ、チキュウヘヤッテキテイマス。モチロン、ベツノホウガクカラモヤッテキテイマス」

「それらの星を知らせるためにわれわれを、この巨大な宇宙船で?」

「ハルトシノイウトオリ。シカシ、ドノホシニモチャクリクワシマセン。カリニ、ミナサンガウチュウフクヲキテモ、ゲンザイノニンゲンワ、タイヨウケイノホシイガイノ、ドノホシニモオリタツコトワデキナイ」

「現在のままの人間では、無理ということですね」

「マサオノイウトオリ。ダカラ、アンゼンナクウカンカラナガメナガラ、コレカラノニンゲンニツイテハナシマス」

「ということは、未来の人間がそれらの星で暮らすことになる?」
皆の視線が一瞬春利の方に向けられた。

To Be Continued

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