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2018/07/27

近未来

「春利、半年もの間、よく無事でいて帰って来られたな」

「地球へ戻って来て、あの異星人にも乗り物の中で地球時間で6カ月と告げられたけど、とてもそんなに長くいたという感じがしないんだ」

「それって、相対性理論?」

「分からない。彼らの乗り物の中での事もそうだけど、あの星で過ごした時間も」

「春利、無理して考えることはしない方が良い」

「うん。光速に近い速さ以上だと時間が遅れる。それに、あの星での体験も時間の概念が・・」

「難しいな。そもそも、どのような方法で宇宙間を移動したのか、
その星では時間の概念がどうなのかな?」

「うん。僕にも分からないことだらけ。ただ、あの星でも、地上と地下があったのだと思う。
到着した所が地上なのか地下なのかも曖昧だったけど」

「別の空間?」

「それも分からない。地球上のような建造物は見当たらなかった。彼らの日常生活も分からない。
ただ、僕には地球上にいるような部屋があてがわれたよ。そこには地球上にあるような花があって、
羊に似たような動物がいて、不思議と気持ちが通じた」

「それはまた不思議だね。それで、その星には酸素は?」

「少しだけあると言っていた。ただ、あてがわれた部屋の中では、地球にいる時と同じように、
宇宙服を着なくても過ごすことが出来た。きっと、彼らの呼吸法も人とは違うし、内臓も違うんではないかな?」

「食べ物は?」

「それが、あの星にいる間中、メインの流動食、それにジュースのようなものを与えられたけど、
食べたのは僕だけで、それに、あの星の知的生命体は、僕があてがわれた宇宙服とは全然違う、
見たこともないスーツのようなものでおおわれていて」

「二足歩行ではない?」

「足は2本あるけど、空中浮遊状態でスーッと移動してゆくんだ。それに、とつぜん消えたり現れたり」

「じゃあ、春利だけが二足歩行?」

「僕にも、浮かんだ状態で移動できる腰につける装置を貸してくれたけど、彼らはそんなのつけていなかった」

「別のテクノロジーを持っているのかもしれないね」

「うん。訊いても、教えてくれなかった。教えてもらっても分からなかったと思うけど」

To Be Continued

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