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2018/05/06

父子の絆

「塾長、まだだよね?」

夏期講習が終わる日、帰り際小6男子が桑田荘太に訊いた。

「ごめん。もうちょっと待ってね」荘太は心臓の辺りに痛みが走るのを感じた。

小学校低学年の女の子は、沢先生のおとうさんと言い、家庭での出来事を話してくれる生徒もいた。

このまま春利が帰らなかったら、とその都度荘太の胸が痛んだ。

その日、午後部の中学生の授業が終わって間もなく、固定電話のコール音が室内に響いた。

「ああ、お父さま。早乙女ミナです。今、大丈夫ですか?」

「あっ、はい。さきほど、中学生の授業が終わり、講師の先生も帰ったところです」

「たぶん、お父さまにとって良い知らせになるのではと」

「は、春利のことですか?」

「ええ。春利さん、元気とは言えないまでも、しっかりと生存してらっしゃいますから」

「早乙女さんの特殊能力で春利の何かが・・」

「はい。あの異星人と会話しているところが見えたんです」

「あの、連れて行かれた星で、ですか?」

「ええ。星の名前も分からないんですけど、室内のようなところで、春利さん特殊な宇宙服に包まれて」

「それじゃあ、あれから半年になるけど無事で・・」

「はい。それで、話している内容が地球へ帰ることです」

「春利が地球へ帰ってくる」

「はい。人間のロケットと違い、彼らの乗り物だったら、数日で地球に着くでしょうから」

受話器を握る荘太の頬に一筋の涙がこぼれ落ちていた。

To Be Continued

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