2017/09/11

地下世界

「着いた」

「もう!?」

「そう」

「どうして地下へ簡単に来られるの?」

「このマシンに乗れば、それが出来るんだ」

「人間には通れないルートを、このマシンは通ることが出来るんだね」

「そう。今回は人間が八ヶ岳と呼んでいるこの山麓の地下に、都市があることをあなたに知らせることが目的だ」

ロボットに従ってマシンの外に出た春利は辺りを見回した。
晴れた日の地上よりは明るくなかったが、円盤型のマシンの列がどこまでも続いているのが分かった。

「八ヶ岳の地下から、ここへ通じているルートはないの?」

「ある」

「それは教えられない?」

「今は許可されていないんだ」

「場所は教えられないが、人間が利用しているトンネルのようなものがあり、そこを浮遊するマシンで移動することが多い」

「トンネルの中を浮遊して?」

「そう。人間が地底人と呼んでいる存在は、マシンに乗らないで浮遊装置だけでも移動できる」

「やっぱり人間より進んでいるね」

「では、別のマシンで都市の一部を案内する」

春利は、二人乗りの軽乗用車くらいのマシンに乗り換えた。

「ここには、地上の人間と同じくらい多くの生命体が暮らしているの?」

「いや、地上の人間よりはずっと少ないが、遥かに文明は進んでいるし、戦争もない」

To Be Continued

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