2011/12/03

レッドストライプ

春利がささしまライブ駅に着いた時11時を回っていたが、来未は来ていた。
来未が昨年春に転居したとだけは聞いていたが、あおなみ線だということは今回電話で初めて知った。

レギンスにベージュのジャケット姿の来未は、ここを行ってすぐのところにあると、通りのほうへ視線を向けて言った。感情の起伏が大きくなく極端に裏表のないところが春利は好きだった。

「ランチタイムは、11時半から2時までなので、これから行って良い席が空いているといいけど」
来未は通りを歩いている若い男女に目を向けて言った。

「ネットで観たら、広そうな店だったけど、混み具合はどうかな」

「この前沙希と行ったときは日曜だったけど、あの頃だとテラス席も利用していたし、空いている席もいっぱいあったから大丈夫だと思うけど」
沙希というのは、会社で一緒に事務をやっている来未の親しい同僚だった。

ほんとうに3分ほどで二人は大きな建物の前に着いた。

来未が指さすほうを見て、二階建ての一階にその店があることを春利は初めて知った。ネットで観たのは、店内だけの写真だったから、外観がどうなっているかは分からなかった。

エスニックという感じだろうか。写真よりも広くて明るかった。客もそれなりに入っていたが、それ以上にフロアは広く、どっしりした木製の椅子やテーブルがいっぱい並んでいた。

落ち着きを漂わせる木製の床を移動して、二人は窓よりの空いた席へ行った。

向かい合って座ると、店員がやってきた。

「今からランチ大丈夫ですか?」来未が先に言った。
「はい、大丈夫ですよ。そちらのメニューに、週替わりと日替りランチがのっていますので、決まったらお呼びください」

落ち着いた口調で女性店員が言った。



To Be Continued

Sponsored Links