2017/04/11

縄文人のDNA

カナは、グレイトスクエアを通り、Porthaninpuistoへ着いた。広い公園のシンボルなのか古めかしい坐像がある。ベンチが周囲に円形に並んでいる。ーHENRICO GABRIELI PORTHANー カナは坐像の下の文字を追った。高齢のおばあさんが二人、リラックスした表情で掛けている。

「近い公園と言ったらここになるけど」カナは内心で呟き上空を見上げた。常緑樹の葉が空の一部を遮っている。リュックをベンチにおろし、昼食をすませてきたが火星では食べ物があるのか気にかかる。

「大丈夫だよ。カナが食べるものは私が用意してあるから」

「えっ? パパもう来たの」

「ああ。そこだと近くのバス停に人が大勢いるから、もう少し待つよ」

「でも、この時間だとだれか見ているよ」

「だいじょうぶ。クラフトが見えないようにするから」

「じゃあ、わたし、大丈夫?」

「心配ないよ。上空から場所を指定するから」

「でも、私が空へ上がって行ったら、見られない?」

「上空からだとどこに誰がいるか確認できるから、タイミングを見て案内するよ。このクラフトの音はほとんど聞こえないだろうし、樹木で見えない場所を選ぶから」

「じゃあ、私は、ここに掛けていて良いのね」

「OK」

To Be Continued

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