2016/09/07

太陽系外惑星

「私にも予測がつかなかったから」

「でも、以前、彼らと人間の橋渡しを頼まれたって言ってたけど、その後はなんの連絡もなかったんですか?」

「ええ。あちらも、私が大学で講師をしていることは知っているでしょう。だから、タイミングを見計らっていたんだと思うわ」

「しかし、それってとても大きな課題ですね。一国の大統領とか、この国だったら総理大臣とか、そういう人が選ばれるべきだと思うけど」

「そうね。でも、彼らと人間の関わりは、そういう場合もあったけど、国の代表とかではなく、ある意味で彼らがコンタクトを取りやすい人を選んだ場合も過去にはあるわね」

「そう言えば、ファティマの太陽の、聖母の奇跡、のときは、3人の子供を通してでしたね」

「ええ。この問題は、あのときと違って、特定の宗教というんじゃなくて、彼らと人間とのコミュニケーションというか、この先、どのように互いを認め合ってこの宇宙で暮らしていったら良いのか。この場合、地球である力を持った特定の国の代表者だと、却ってむずかしくなる可能性も出てくるから」

「確かにそうですね。背後にいる特定の権力者や自国の都合の良いように持っていかれたら、人類にとって困る面が出てくる場合もあるから」春利は再び窓の向こうに眼をやったが、クリーム色の棟の階段を下りてくる人の姿が見えるだけだった。

「それで、早乙女さん、今回はどこへ行って来たんですか?」

「それが、私にも分からないわ」

「分からない・・」

「ええ。気がついたら、プアビさんから言われて来たという方の乗り物の中にいたけど、プアビさんとは直接会わなかったわ」

「その方は、人間ではないですよね?」

「ええ。似ているけど、違うわ。人間より大きかった。青いというかグリーンっぽい大きな眼みたいだった」

「宇宙服を着ていたとか?」

「ええ」

「早乙女さんは、これまでに何通りかのETに出遭っているんですね」

「そうね。でもあの方は、プアビさんと同じ種のように感じたわ」

To Be Continued

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