2016/04/18

返信も応答も

夜の11時前だった。桑田荘太がネットでアフィリエイトをしていた時、スカイプのサインがパソコンに入った。桑田荘太は、急いでヘッドフォンを取りに隣りの部屋へ行ったが、戻ってきてパソコンにセットした時は切れていた。残念、間に合わなかったか、と呟いた時、今度は固定電話の方が鳴った。

「Hello ! その後、元気? Satoko・・」1年くらい連絡がなかっただろうか。これだと電話料金が大変だから、と、セット出来たからこちらから、と、電話を切り、荘太の方から砂田サト子にスカイプでコールした。

「この時間、今日はお休み?」

「そう。もう年末年始の休みよ。明日から、ロバートとサンフランシスコへ行くから」

「そうなんだ。で、彼は?」

「今日まで仕事で、出ているわ」日本は遅い時間だと承知で連絡してきたのだろう、と桑田は思う。

「あのネコちゃんも元気?」

「ああ、向こうの方にいると思うわ。ちょっと待ってね。今ここへ連れて来るから。アイ!」しばらくしてラグドールを抱いたサト子が戻ってきて画面の映像が揺れ動いたが、桑田のパソコンにはベージュ色の壁だけが映っている。

「そちらには私が映っていると思うけど、カメラ、壁の方を向いたままだよ」

「ああ、そうか。このカメラ動くのよね。アイ、こんなに大きくなったのよ」

「見えた。ほんとうに大きくなったね」むくむくのヘアで被われたメスのラグドールがぼんやりした大きな眼をあらぬ方にやっている。

「桑田さんは良いわね。わたし、年齢的に疲れるようになったから、今度病院に申請して、勤務時間数を減らそうと思っているわ。日本でいう年金のようなものがあるけど、満額もらうにはもう2年勤めないとね」

「いやあ、私は霞を食らっているような生活しているから、サト子さんの方が、ロバートも働いているし、ずっと豊かだと思うよ」

「それで、最近は何しているの?」

「ネットでほんの少しだけ稼いでいるけど、ETのこと調べていて・・」

「エイリアンとかUFOだったら、ロバートも好きでよくビデオ観ているみたいよ。こんど話してみると良いわ」

To Be Continued

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