2016/03/30

夢のしらせ

「不思議と言えば、来未が行方不明になってから、不思議なことが次つぎと起こっているんです」

「来未がいなくなってから?」

「ええ。梨花さんは、UFOを見たことがありますか?」

「わたし、あの震災の時、不思議なものを・・」

「地震があった時に、何か見たんですか?」

「上空に、風船のようなものがいっぱい飛んでいて。眼の錯覚かと思ったんだけど、後からネットで観ていて、あれってUFOではないかと」

「風船のような丸いものが大量に空に現れたっていうの、よく映像が出ていますね」

「沢さんは何か?」

「ええ。いくども遭遇しています。空飛ぶ乗り物だけではなくて」

「ということは、直接出遭ってもいるということ?」

「ええ」二人は金網ネットが張り巡らされた運動場の横を上がり平らな広場へ出た。親子でボール遊びをしている家族の横を犬を連れた若者が駆けていく。樹木の向こうの芝生の広場には高校生ぐらいの男女がバレーボールで遊んでいるかと思えば、バトミントンをしている家族も見える。

「広い公園だけど、来ている人も多いですね」

「今日は日曜ですからね」春利は桜の木の下の空いているベンチを指さした。

「この公園のあちらのベンチに掛けていたとき、上空からあの乗り物が現れて」

「その時は、沢さんの他に誰かいなかったんですか?」

「いたかもしれないけれど、僕は気づかなかった。彼らは、上空で見ていてタイミングよく降りて来るんだと思うけど、眼も人間の何倍も良いようだし」

「それで、その彼らに会ったんですか?」

「ええ。ETの一つの種だと思うけれど。そのことで、今度、梨花さんにも、僕の友達の早乙女ミナさんと会ってもらいたいと思うんです。実は、僕が早乙女さんと出会うことになったのは、来未のことがあってからなんです」

「来未がいなくなったことと、その早乙女さんが関係している」

「そうです」

To Be Continued

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