2015/12/11

夢と別な空間

「ロケットではないですか?」

「ええ。ふつう、そう思う人がほとんどだと思うけど。ほかには?」

「にわかには信じられないけれど、すでに、火星には大勢の人が移住している、ということをネット動画で観たことはあるけど」

「ああ、それじゃあ、沢さんもそのことを知っていたのね」

「僕は、もしかしたらそうかもしれないっていう感じだけど」

「私は、もう少し確信的っていうか」

「早乙女さんには、火星に移住している地球人が見える・・」

「ええ」

「ということは、あの時空装置で瞬間移動」

「複数の証言があると思うけど、沢さんが観た動画は、誰のものだった?」

「あの、大統領のひ孫娘という人のものだけど、あれを観て、どれくらいの人が信じられたか」

「確かに、疑問視しながらも、不思議な気持ちになった人は多いと思うけど、すべて嘘だというには語り口や表情がシリアスだとは思わない?」

「そうですね。あの国の極秘軍事施設から、15分から20分で着いてしまうなんて」春利は、家族連れでやって来た客が隣りのテーブルに着くのを見て、火星という単語を省き声を潜めて言った。

「ほんとうに、一般には公表されていない大変な秘密が隠されているのかもしれない」

「ええ。それらのテクノロジーは、みな・・」ドアが開き、また複数の客がやって来て、カウンターでない席を目で追っている。

「早乙女さん。僕の家にいきませんか? いえ、それを食べてからでいいですよ」やってきた客に目を向けたミナも頷き、急いでスプーンを口に運んだ。

To Be Continued

Sponsored Links