2015/08/17

別な空間

次に春利が目覚めた時は5時半を回ったところだった。

妙な気持だった。最初の眠りでみた夢のことが鮮明によみがえってきたからだった。いつもだったら忘れてしまうのにどうしてだろう。

午前中の夏季講習のことも気になり、起きてしまおうと思った。少人数の塾だが、小中学部とも業者の教材を注文して使用を始めたが、別途にプリントも作っておこうと始めてみて思ったが手つかずになっていた。

午前中の小学生の講習が終わった時、再び夢のことが気になった。ミナに訊いてみたいとの思いが募った。大学で夏休み前の最後の授業をやっているだろう。夕方になるのが待遠しかった。

午後の中学部には男子が加わり真剣さが増していた。数学が得意な生徒が増えたことで、その分、春利も気合が入った。

授業が終わり、生徒たちを見送ってから少しおいて家を出た。ファストフード店で夕食をすませた。

帰宅して深呼吸を一つ。パソコンを立ち上げ、差支えなかったら連絡欲しいとメールした。

パソコンが唸りだしたのは10時前だった。

「明日からテストに入り、授業はないから大丈夫」画像に遅れてヘッドフォンの耳元でミナの声がした。

夢にあらわれた谷川良治のことを話した。

「で、沢さんは、タニカワさんが夢で言ったことが気になっているわけね」

「そう。夢だから現実とごっちゃにしてはおかしいと思うけど、どうも気になって、早乙女さんなら分かるんじゃないかと思って」

「沢さんの夢の中で言ったという、UFOなんか現れなかったというのはほんとうだと思う」30秒ほど間があってミナの声が耳に届いた。

「じゃあ、谷川は実際どうやって金星へ?」

「それは、時空転移というような・・」

「時空転移?」

「ええ。それも道を歩いていたら突然というようなことではなく・・」

「夢とは違って、帰りの道でそうなったのではなかった・・」

To Be Continued


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