2015/07/13

別な空間

顔が違っているというのは、そこに立っている存在が違った雰囲気の固体というか、日本人とは違うが、姿かたちは似通っていた。

春利は隣りにいた若い女性の方を見た。彼女も眼を見開き、視線は前方の存在に向かっていた。

「キミ、誰だっけ?」

「先生の生徒だった・・」

「先生って?」

「大学で教わっていた・・」

「大学で?」

「ええ」

「僕のこと知っている」

「先生のボーイフレンドだってことは知っている」

「前に、会ったことはある?」

「いえ。でも、私には分かっていた」

「どういうこと?」

「ここに、一緒にいるということがそのわけです」

「ここに一緒にいることがそのわけ?」

「ええ」

「よくいらっしゃいました。私たちは、あなたがたがわるいひとでないことはわかっています」

そこに集まっていた人の方から意思が伝わって来た。
春利と隣りの若い女性は顔を見合わせた。

To Be Continued

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