2015/03/24

マリア現る

「地球の人の中にはそう言う人もいます」

春利がそこまで受け止めた時、雲が割れ、上空に浮かぶ物体がわずかに現れた。丸い縁の側に窓があり、向こうに人の顔と思われる姿が見えた。宇宙服のような何かを着ているのかもしれないが、女性の顔のように思われる。春利の立っている場所からどれくらい離れているか分からないが、こちらから見えるような技術を使っているのだろうか。これまで絵画や彫刻などで見てきた顔とは違っている。

それでも、20秒か30秒はその状態がつづいたが、やがて雲に覆われて見えなくなった。

あなたはそれを伝えるためにやって来た。一体あなたはどこからやって来たのか。現在この地球のどこかにいるのか、あるいは空飛ぶ乗り物から地上へ降りることはないのか?

「私はあなたの父が生れた地に近い所に生まれました。そう、私は日本で生まれました。あなたが思っている通り、私の祖父は別の星からやって来た者で地球の人が神と言っている存在です」

「僕の父が生れた近くで生まれた。・・」

「イナです」

「伊那盆地とか伊那谷がある・・」

「そうです」

「イナンナ・・」春利はイナンナという名を思い出した。

「この地球では、イナンナとも呼ばれます」

「イナンナ、イシュタール、マリ、マリヤ・・」

「そうです。この星では、さまざまな呼ばれ方をしています」

「それでは、来未のことを、それに、早乙女さんのことも知っているんですね」

「知っています」

「来未は今どこにいるんですか?」

To Be Continued

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