2014/12/14

世界の向こう

4月になって最初の日曜日に春利は父の家に行った。

「父さんはネットでアルバイトしているんだ」

「少ししか稼げないけどね。わずかな年金だけでは・・。それでも、1万とか2万とかネットで稼げると助かるからね。それに、ネット上で動画とかニュースとか、海外のものも見られるから、世界のことも少しは分かるし」

「僕も、今は塾みたいなこと始めたけど、これからはネットビジネスが良いのではと思って調べているんだ」

「そうだね。私がやっているのは、資金がかからないアフィリエイトだが、パソコンを使っていろんなビジネスが出来るからね。それで、塾の方はどんなだい?」

「うん、春休み中は午前中もやっていたけど、学校も始まったから、夕方からの時間が中心で、小学4年生と中1と中2で、家では現在10名だけど、土曜だけ近場の塾で中3に数学を教えている」

「そうか、それは良いね。私も少しは経験があるけど、春利は教師に向いているかもしれないな」

「子供たちに教えることは嫌いではないよ。自分の勉強にもなるし」

「そうだね、会社で縛られるより、なんでも向いたことで生活出来れば良いと思うよ。これからのことも考えると貯えも必要だから、それをやりながら、探すと良いね。それで、あの、震災で行方不明になったという人は、その後・・」

「あれきり、発見もされないし・・。でも、彼女のことが縁で、ちょっと不思議なことに・・」

「もしかして、あの世界のことに関係が・・」

「そう。行方不明になった彼女・来未が上空に現れたり、彼らが仲介したのか、現在、早乙女さんという女性と知り合うことに・・」

「その女性は、特殊な能力があるとか?」

「父さん、どうしてそれが分かったの?」

「いや、勘で言ってみただけだよ。なんとなくそんな気がしたんだよ」

To Be Continued

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