2014/09/10

世界の秘密

巨石で囲まれた岩戸神社を後にした桑田は、再び蛇行する坂道をゆっくりと自転車をこいで皆神山の頂上に着いた。山の頂上と言ってもそこは台形の上のように平らになっている。周囲の山や集落の状況から言って、取って付けたような独立した塊であることは確かだと思う。この山の直下が震源地で、群発地震が起こったというのも妙な感じがする。

駐車場に自転車を置きに行き、随身門の石段を上った。膝が痛んだが歩けないほどではない。左右の柱に目をやった。奈良時代の創建だというが、一度も修復していないのだろうか。確かに時代の重みを感じる。かつては修験道の地として栄えていたというこの辺り。縦長の大きな石版に「皆神神社」の文字が刻まれている。

門をぬけ、参道の正面にある拝殿へと進む。精巧な彫刻が施されているどっしりとした拝殿の前から燈篭が並ぶ方へと導かれる。そこに熊野出速雄神社(くまのいずはやおじんじゃ)の本殿がある。修験者達の修行の場にふさわしいかもしれない、と桑田は建造物を見回しつつ思う。

山門のところまで戻る。側に、来た時に帰りにと思った池がある。「皆神山のクロサンショウウオ産卵池」という案内板が目に入る。

池というより沼のようで、水もきれいではない。竿を立てたら10メートル以上もあったというが、クロサンショウウオがここで産卵するという。この山がどのようにして出来たのか、火山なのか、何者かの手が加えられたのか。駐車場の看板に書かれていた「宇宙空間への航行基地」というフレーズが桑田の脳裏に浮かぶ。この山の付近には低重力域があって地下には、楕円形陥没構造が推定されるというのも奇妙だ。ピラミッド説もある。

この沼をずっと下まで行くと、天照皇大神を祀っているあの岩戸神社の石室、塞がれていた巨石の奥に行くのではないか。そこが実際どのようになっているかは誰も分かっていない。

To Be Continued

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