2014/06/04

ミナの来訪

葉桜の林の側で立ったまま話していたが、春利はミナが蚊に刺されはしないかと、開いているベンチを探そうとミナを促した。

整備された歩道を行くと日本式庭園に似た佇まいが前方に見える。どこからか中国楽器の音色が生暖かい風に乗って聞こえる。しばらくすると、高齢者がベンチから立ち上がるのが見えた。

「先ほどの私から届いたというお話。あれは、私が意識を集中して送った内容です」

「えっ、そうだったんですか。不思議なのは、どうして早乙女さんが、来未や僕のことが分かったのか・・」春利は中国語で話しながら二人が掛けているベンチの側を通り過ぎてゆく若い男女をちらと見て言った。

「そうですね。私はそれより前から体外離脱の練習をしていたんですが、ある日、住まいから歩いて行かれる公園で、光に包まれた鳥居のようなものが見えて、ベンチから立ち上がってそこへ引き込まれるように歩み寄ったんです」

「光に包まれた鳥居のようなもの?」

「ええ、沢さんの先ほどの話にもありましたね。それで、次の瞬間には、別の世界に移動したみたいで、そこで、来未さんと春海さんに出会ったのですね」

「別の世界で、来未と友達に会った」

「ええ、驚くかもしれないけれど、、諏訪湖近くにある諏訪大社の上空というか・・」

「京都から、諏訪大社の上空というか別の空間へ行き、そこで来未と友達にあったというのですね」

「ええ、沢さんのことは、その次の時に聞いたんです」

To Be Continued

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