2014/05/03

メッセージ

6月中旬から長雨が続き、春利は上海へ来て2度目の夏を迎えた。名古屋の夏も暑かったが、加えて上海は湿度が高く、日中は靄がかかった状態で、喉の調子が良くなかった。 室外の活動には不適当だと思う。

地元上海では、市人力資源社会保障局と市総工会が関連通知を発表し、企業が毎年6月1日から9月30日まで労働者に高温天気下の露天作業及び有効な措置を取って作業場の温度を33度より低く出来ない場合には、労働者に高温手当を支給しなければならない。基準は毎月200元とする、という情報が耳に入った。

7月最後の土曜日。昼食を終えた春利はエアコンを除湿にしてソファでくつろいだ。父とスカイプやメールで連絡が取れるようになり、月に4、5回やりとりすることもあった。パソコンは開いた状態だったから、スカイプが入れば、パソコンがうなりだす。

テレビを点けようとした時だった。窓は一日中締めていることが多かったが、どこかで聞いたことがあるキュ~ンという高い音がかすかに聞こえたような気がした。

もしかしたら、と春利は立ち上がって窓際へ行った。空はスモッグがかかった状態だったが、濃い雨雲はなかった。

「もう何日かするとサオトメミナさんが、やってくるだろう」

「えっ?」

「サオトメミナさんがシャンハイへやってくる」

「それは、どういうこと?」

「会いにやって来る」

「僕に会いに日本から」

「そう。ミナさんは京都に住んでいる」

そういえば、以前、上海中山公園で、「一度あなたに会ってお話ししたいと思っています」と伝えてきたことがあった。

「いつやって来るの?」

返事は帰ってこなかった。もう行ってしまったのだろう。

To Be Continued

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