2014/04/20

メッセージ

春利は、上海中山公園の長寧路1018号にある巨大ショッピングセンター「龍之夢購物中心」(ロンジーモンゴウウージョンシン)にいた。日曜日とあって、午前中からすごい人出だった。中国語に交じって日本語も聞こえる。スーパー、家電、物販など、日本の洋服店も入っていて、見て歩くだけでも楽しくなったが、春利の目的は、ヘッドフォンだった。

良さそうな物がなかったので、別の家電量販店「永楽電器」、「国美電器」と回ってみた。

ヘッドフォンを買い、 CoCo壱番屋で久しぶりにカレーを食べて、午後2時頃公寓の15階に戻った。

さっそくパソコンに差し込んでテストしてみた。父からのメールで、スカイプ同士で話せば電話料金もかからないし、互いの姿を観ながら話しが出来るからとメールが入ったからだった。パソコン用のカメラはあるからスカイプをダウンロードしてヘッドフォンを買ってくれば出来るだろうと思った。中国語の案内は特に問題なく理解でき、ダウンロードが出来た。

日本語に変わった画面に父のスカイプ名を入力したがオフだった。どこかへ外出しているのかもしれない。日本とのタイムラグは一時間遅れだが、もう少したってからやってみることにした。

夕食の準備にはまだ早いし、と思っている時だった。

「ミナさんから知らせが届いた?」

「えっ?」部屋の中を見回したが誰もいない。それは春利の頭に直接伝わってきたのだが、初めてのことで、頭がおかしくなったのかと不安が背筋を駆け抜けた。幻聴?

「窓の外の上空から」ふたたび春利の頭にはっきりと伝わってきた。

ソファに掛けたままで窓の外を見たが、陽射しに光る別の高層住宅の窓が並んでいるのが見えるだけだった。春利は立ち上がって窓際へ行った。

「見えないけれど、上空に誰かいるのですか?」

「サオトメミナさんから来未さんのことで、何かメッセージが届いたか?」

「あなたはだれ?」

「地球人が、エイリアンとか言っている者」

To Be Continued

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