2014/03/28

武蔵野桜まつり

ミナは、公園にいる人の方を見た。

そこには、いつの間にか10人ほどが集っていたが、ミナが聞いた声には誰も反応していなかった。ミナにしか届いていないらしい。

雲間からの陽射しが地面を明るくしていたが、仰いでも物体らしきものは確認できなかった。雲に隠れているか、防御スクリーンで姿を見えなくしているに違いない。

「今は人も大勢いるし・・」

「もしよければ、今から教える場所からは、あの二人がいるところへ自由に移動できると思うが」

「自由に移動できる?」

「そう。上賀茂神社・・」

ミナは立ち上がり歩道へ出た。

それにしても、私に直接話しかけてくるあの声の主は、私の行動や思っていることが分かっている。ミナは現在読んでいる本のことが頭に浮かんできた。ネバダ州空軍基地の近くで気象観測の仕事をしていた著者が、トール・ホワイトと呼ばれている背の高い異星人の家族との交流について書いていた。

宇宙には3800種類位の知的生命体がいるという人もいるが、地球に来ているエイリアンの20種類位が確認されていると読んだことがあった。

私にメッセージを送ってくるのはどの種だろうか。体外離脱で見たあの眼の大きな小さいエイリアンか・・。

春休みも残り4日だった。通りのスーパーで、とりあえず2食分ほどの買い物をしたミナは、翌朝早めに行ってみようと思った。

To Be Continued

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