2014/01/24

明晰夢

突然の瞬間移動にもかかわらず、いろんなことが私の身に起きるのには何かわけがあるに違いない、とミナは思った。

それにしても、ここまでやって来てこのまま帰るというわけにはいかない・・。平成の出雲大社遷宮のことは聞いていたが、実際来たのは初めてだった。何かわけがあるのなら、と、ミナは、出雲大社の境内を最初から歩いてみようと思った。

大国主命のことが頭に浮かび、気付くと、いなばの白ウサギの話に関係した「御慈愛の御神像」の前に立っていた。
「大国主命が背負われている袋には、私たちの苦難や悩みが入っていて、大国主命が私たちの代わりに背負っておられる」と記された文字を追っていた。

大国主命って、たくさんの別名を持っているけれど、人と人の良縁を結んでくれる神様でもあったのでは?

私の場合はどうなるのだろう? 願えば叶えられるのだろうか。そうしたことを思いつつ、ミナは、手水舎に向かう参拝客の流れに従った。

タイミング良く前の人が立ち去ったすぐ後の場所で、ミナはひしゃくを手にした。

水をすくい、左手を洗い次に右手を洗ってひしゃくを持ちかえ、左の手のひらに水を受け口をすすいだ。最後にひしゃくを立てて柄の部分をきよめてひしゃくを置いた。その動作は子供のころ親から教わり、いくつかの神社でそれまでいくども経験があった。

御仮殿の前に立った。すっかり忘れていたが、たすき掛けにしていた小さなバッグに財布があった。巨大な蛇がとぐろを巻いているような注連縄を見上げ、二拝四拍手一拝。

素鵞社(そがのやしろ)に立ち寄り、全国の神さまが泊まるという十九社の長い建物の横を歩いた。そのときは、出雲では神在月で全国では神無月。旧暦の10月。

To Be Continued

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