2014/01/21

明晰夢

ミナがゆっくり歩いて公園に着いた時は、午後4時半になるところだった。

陽は雲にさえぎられていたが、滑り台や砂場や遊具にも、常緑樹の下のベンチにも人の姿はなかった。

ベンチに座っていると、ミナの膝から下が明るくなった。見上げると、雲間から太陽が顔を出していた。

それにしても、子供たちも夏休みのはずなのに誰もいないなんて。ミナは、砂場の横に落ちているユリノキの葉を拾いに立った。まだ青いのに、と見上げると遅咲きの花が咲いている。

と、その時だった。ミナの眼前に、何か鳥居のような色とりどりの光の窓が現れた。

あれ? ミナは引かれるようにその鳥居のような光の窓に歩み寄った。

次の瞬間、ミナは足元に三つの円が描かれている所に立っていた。こげ茶色に塗られたその円は合わせて直径3メートルほどもあった。

ここはどこ?

「出雲大社」という声がどこからともなく聞こえてきた。

出雲大社?

「ここは、そのむかし、出雲の本殿が建っていたところ。足元の円は3本ひと組の柱があった所」

どうして、ここに? 私は、あの光の鳥居のような窓を見て、そして、ここへ・・。

出雲大社の社伝に、古代出雲の本殿の高さは100メートル近くあったといわれてる、ということをミナは読んだことがあった。そして、出雲大社から発見された大きな甕のような器には、空中神殿とも思われる建造物のそばに宇宙人が描かれ、上空にはUFOのような物体も描かれていた。

ミナの足元に目をやりながら、側を参拝客が通り過ぎて行ったが、ミナは、かつての柱跡マークの上に立ったまま本殿の方を見上げていた。

To Be Continued

Sponsored Links