2013/11/05

深い森

「ぼくたち、結婚できるだろうか?」

「そんなこと、私に訊くの?」

「いや、ぼくはフリーターみたいなもんだし、身分も不安定だし・・」

「でも、さとし、ほんとうの気持ちはどうなの?」

「ほんとうの気持ちって・・あやと結婚したいかっていうこと?」

「それもだけど、わたしのこと、どう思っているの?」

「どうって、好きだよ」

「どのくらい?」

「どのくらいって、いっぱいだよ」

「死ぬくらい?」

「うん、死ぬくらい」

「じゃあ、結婚できるわよ」

「結婚できる・・」

「さっき、神さまに何てお願いしたの?」

「ぼくとあやが、一緒になってやっていかれるように、正社員になれて、給料も増えますようにって」

「わたしは、さとしとわたしが、心変わりすることなく、仲よくやっていかけますようにってお願いしたわ」

若い男女は、互いの目をじっと見ていたが、二人の目から涙があふれていた。

その様子を見ていた来未と春海は、顔を見合わせた。

来未は、桜のことが浮かんできたが、どうしてかは分からなかった。


To Be Continued

Sponsored Links