2013/10/23

深い森

来未と春海は深緑におおわれた森の中にいた。

「くみ、すごかったね」

「うん、すごかった」

「東京の短大を出てからずっと会っていなかったから、春海のお店ですっかり話し込んで・・」

「そうねえ、あの時だった、来未が、地震って叫んで」

「何が起こったのか・・」

「わたしたち、海の中で手を握り合っていた」

「わたしも、そこまで憶えているけれど」

「はるみも? わたしも、それからのこと覚えていない」

「くみ、ここ、どこだろう?」

「森みたいだけど、分からない」

「でも、ここ、ずっとむかし、来たことがあるような」

「はるみも、わたしもそんな感じが。それに、とても気持ちが落ち着くわ」

「ほんとうに。ほんとうは、ここにいるはずだったような場所に思えるわ」

「そうね。はるみと一緒で良かったわ」

「わたしも」


To Be Continued

Sponsored Links