2013/08/31

石橋梨花と

春利は、最初衣服の方に目がいったが、その女性の横顔がほぼ全体として確認できる位置に来た時、待合席からでも梨花に間違いないという確信が得られた。それは、添付ファイルの画像からとも言えたが、メールで5、6回やり取りするうちに、梨花は来未より三つ年上だが春利とは同学年で、梨花が半年余り姉になるということが分かったことや、全体の雰囲気がどことなく来未と似ていたことからだった。

春利が立ちあがった時、その女性の視線が春利の方に向けられた。

「沢さんですね」歩み寄ってきた女性の方が先に口を開いた。

「はい、沢です、初めまして」

「石橋です。お待たせしました」

「いえ、まだ11時少し前ですから。どこか近い所で、食事でもしながらが良いでしょうか」

「そうですね、歩き回ると暑いですから、適当なお店があると良いのですが」

「僕もこの辺りは不案内ですから、向こうに案内カウンターがあったからちょっと聞いてみましょう」

カウンターの女性は構内の案内板を示してレストランのある場所を示した。春利は八重洲の改札口を出ればどうかも参考に聞いたが、暑い中分からない所を探して歩き回るより、やはり構内で早めに席を確保した方がいいだろうと梨花に相談した。

二人は、駅構内のノースコートで食堂車をイメージする日本食堂で妥協することにした。春利は、席があいていれば話しが出来るからどこでもいいとはいえ、上海で食べる機会が多い中華料理は避けたかった。梨花は、パン食があるからと食堂車のイメージも飲んでくれた。


To Be Continued

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