2013/07/04

ノラ猫と桜

おばさんは、猫のいる次の場所へ自転車をこいでいった。

桑田は、横浜市で一番大きいと聞く新横浜公園へ行ってみようと思った。花粉症はまだ続いていたが、その辺りは比較的海よりのためか風向きのせいかスギ花粉が飛散していないらしく、マスクを持参していたが掛けないでもなんともなかった。

猫が多く捨てられる駅前緑地から新横浜公園へは舗装された広い橋を渡ればすぐだった。

日産スタジアムの周辺が新横浜公園と呼ばれていたが、鶴見川の遊水地を利用している低地だったので、石段をいくつも降りていくのが面倒で、いつも上から眺めるだけだったが、桜の花も見えるその辺りへ足を延ばしてみようと思った。

東日本大震災のことを思うと華やかな桜の花は気が引けるような気持ちになったが、それが別の行動へ駆り立てているのかもしれなかった。

石段を降り切ると、「鶴見川多目的遊水地・新横浜公園」という案内ボードが立っていた。
スケボー広場、テニスコート、サッカー、野球、投てき練習場、ドッグラン、草地広場・・

周囲が緑の芝生で被われた広いフィールドが眼前に広がった。歩道の脇の花壇にはサクラソウが一面に咲いている。

中央広場の前方には長い陸橋があり、移動する車が目に留まった。桜の木に目が行く。後ろでガラガラと音がしたと思うと、スケボーをこぐ若者が桑田を追い抜いて行った。桜とスケボーか・・。

桑田は、きれいに舗装された広場を進み、第一レストハウス横の背もたれのないベンチに掛けた。
ごろりと横になり、今度は仰向けに寝た。青い空のあちこちに小さな雲の塊があり、そうしている間にゆっくりと形を変えていく。


To Be Continued

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