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2020/04/30

地球人

一端トイレに立ったが、戻って来て再び元のぬくもりの中へもぐった。

意識があったので、眠ってはいなかった。

しばらくして、どこかで聴いたことがあるような振動音を感じたが、すぐ消えたので気のせいかと思った。

荘太の頭は、薄暗いような、しかしこれまで体験したこともない闇のような世界で満たされた。

いつまでもつづくその状態に、荘太は夢なのかなと思い、目を開けようとしたが瞼が開かなかった。

不安に襲われたが、遠くの方に曇った日の空に似た領域があり、星のような丸いものを見た。

やがてそれは次第に大きくなった。見えるということは、どこかに光源がある。

その光景は消え、今度は先ほどの闇とは違う闇のようなところにいるようだった。

と、世界が明るくなった。地球の昼間とは違う明るさだった。

「ここはどこ?」荘太は声を出して言った。

返事はなかった。

目の前にこれまで見たこともない世界が広がっていた。球体が移動している。

広く遠くまでつづく空洞・・。

いつの間にか、荘太から不安が消えていた。

春利、そしてミナの顔が浮かんできた。

荘太は目を開けることが出来た。

To Be Continued

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