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2020/02/28

地球人

その日、中学1年生の英語の授業を終えた荘太は、2年の数学を終えた梨花と一緒に表へ出た。
地下鉄駅へ向かう梨花を見送ると、春利が良く通っていた飲食店へ向かった。

荘太は通り過ぎるバスの後ろ姿をしばらく追った。車の流れが途切れ、歩道の常夜灯が点々と続いている。
心の思いが上空へと荘太を向かわせた。

飲食店を除き、何らかの商品を売っている店の大方がその時間シャッターが下ろされていた。
雲はあったが、空は晴れていた。

月は建物の陰で見えなかったが、北斗七星と分かる星の一部が見えた。

春利たちは、今頃どの辺にいるのだろう?

いつの間にか立ち止まり、視力が落ちた乱視の眼で、荘太は上空を見つづけた。

と、スーッと一つの光が空を横切った。その光が消えた辺りに、オレンジ色に輝く星が見えた。
アークトゥルスだろうか? 37光年向こうの星。

春利たちは、どれくらいの速さで移動しているのだろうか?

乗り物のスピードにもよるが、
そもそも、宇宙時間と地球時間では、時間の経ち方が違う。

地球に住む人間の尺度と宇宙空間を自由に移動しているETさんたちのそれとは、全く違うのだろう。
彼らには時間の概念がない、と言っていた人のことが浮かぶ。
クリーンエネルギーの研究家だというその人のところへは、ある種のETさんが、ちょくちょく現れ、研究に役立つヒントをくれる、と。・・

To Be Continued

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