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2019/05/09

アマツクニ

「いずれにせよ、僕は、このまま平和な日々がつづき、どこへも連れて行かれない方が良いと思う」

「私も、ミナさんや沢さんが宇宙のどこかへ行ってしまうより、ここで一緒にやっていてくれる方が良いわ」

「わたし、沢さんや梨花さんの気持ちは分かるわ。でも、現在の世界情勢とか地球環境はどうかしら?」

「それはミナさん、環境破壊とかテロとかに代表されるような状況のこと?」春利は言い終わってからミナを見た。

「ええ。こんにち、地球と人があり続けるまでにたどってきた道のりを、私たちはほとんど知らないわね。分かっていることでも、ある人によってつくられてきたもので・・」

「ミナさん。それって学校の教科書に書かれていることとか・・。私も、歴史の教科書とか、おかしいなって感じることがあるわ」

「歴史の教科書ばかりでなく、医学も科学も宗教も・・ほんとうのことは分かっていないというか、そのときの勢力によって捏造されてきているというか、隠されていることや分かっていないことが多いというか・・」

「そうね。私たちが知っていることはとても曖昧で、実体は全然違っているかもしれないし、その辺、わたしたち一般の人間より、はるかに高度な知能を持った種の眼に見えたり感じたりする存在からすれば、とても偏った世界を生きているのかもしれないわ」

「確かに、僕らの見ている世界は、彼らから見れば、とても偏っているかもしれない。空気も光も何もかも、見えていないものの方が多いんだから」

「沢さん、それってETさんたちは、人間が見えていないものがいっぱい見えているってこと? 魂とか霊とか赤外線とか・・」

「そうだね。別の空間とか・・。上空から人間の体内を流れる血液を見て、笑っていたという動画も観たことがあるよ」

「それは怖いことだわ。人が気づかないことをいっぱい知っていて」

「だから、ミナさんは、人間には想像も出来ない未来が待っていると・・」

「ええ。過去に人間がどのように彼らと関わって来たかも、ほんとうのところまったく分かっていないし」

「どの時代に、どの種と関わって来たとか、ほんとうのところ人間はどのように誕生したかも」

「仮説の検証ができないってこと? 人間のことをほんとうに知っているETさんが教えてくれれば良いのに!」

「梨花さん、良いこと言うね!」

To Be Continued

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