2016/11/30

新たな遭遇

「日本のリサーチャーで、ダヴィンチやミケランジェロやほかの画家たちにふれている人がいるけど、あれがほんとうかもしれないと思うことがあるね」

「どんな?」

「ダヴィンチのあの時代では不可能としか思えないことが絵画の世界に表現されている。飛行機がない時代に、上空から俯瞰したイタリアのある地域が、グーグルアースで見たように、詳細に描かれている。つまり、空飛ぶ乗り物で上空から見なければ描けない景色を、地図のように正確に仕上げている。上空から見たものを写真で撮ったように」

「人間技ではないってこと?」

「そう。当時人間には、そうした写真機もなかったろうし、上空から見ることも出来なかった。それに、当時では行くことは不可能だった外国の山とかを描いているようなんだ」

「ということは?」

「つまり、エイリアンに助けられていたか、ダヴィンチ自身が一般の人間ではなかった」

「それは、どういうこと?」

「ETに助けられていたか、彼自身がETかETとのハイブリッドだった・・」

「混ぜ合わせ。混合種?」

「そう」

「そんなことができる?」

「遺伝子操作とか遺伝子組み換えとか、その領域のことが、彼らには容易に出来るのかもしれない」

「もし、ダヴィンチ自身がそうしたハイブリッドだとして、何かそれと分かる証拠が残っているの?」

「それが彼の作品やミケランジェロの作品と言われるものの中に、否、ほかの画家の作品の中にもあると、リサーチャーは言っている」

「沢さんはその証拠みたいなものを見たの?」

「それらを見て、断定は出来ないけれど、可能性は充分あると思う。それに、ダヴィンチの場合、彼の親しかった存在が彼の書き残したとされるスケッチの中に描かれているんだ」

「それは、どんな姿かたちをしているの?」

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2016/11/28

新たな遭遇

「そうね。人間よりはだいぶ進んでいるみたいだから」

「今回は、無事に戻って来られたけれど、ETにはさまざまな種類がいて、人間には友好的ではないというより、人間が豚や牛を食用にしていても当たり前に思っているように、人間もまたほかのETの食用になっているということも聞くから」

「それって恐ろしいことだわ。私たちは、ベジタリアンの人は違うけど、ほかの動物の肉をおいしいおいしいって食べていても、特に疑問を持たない人が多いのではと思うけど、自分が食べられると思うと・・」

「そうだよね。弱肉強食と言っても、自分が食料にされるなんて、日頃は考えていないよね。しかし、そうした歴史はほとんど語られないけど、ネット検索しても、いっぱい出て来るよね。世界中で」

「カニバリズム」

「そう。日常的になっていた時代もあるんだね。ルネサンス前の絵画にもそうした模様が描かれているものも多いよね」

「システィーナ礼拝堂の天井画にも」

「そうだね。ミケランジェロが描いたと言われるけど。天井だから何が描かれてるか分からなかったんだね。しかし、ダヴィンチやミケランジェロ。あの時代の芸術家と言われた面々。そこには、おそるべき秘密が隠されているようだね」

「どういうこと?」

「人身御供(ひとみごくう)というのがあるのかもしれないけど。現代では面には出ないから。スケープゴートって言った方が分かりやすいかな」

「神への生贄」

「そう。そこまで行くと、神という名のETって言ったら分かりやすいかな」

「沢さんが、今回彼らの乗り物に乗った時、ETを見て、そうしたことを思った?」

「そう。ネット上では画像を見ていたけど、それに似た存在に出遭って、内心とっても怯えていた。生きて帰れないかもしれないと」

「私は実際に出遭っていないし、知らないから分からないけど、人を食用にしているエイリアンの種もいるってことね」

「アメリカ、ニューヨーク州では5年の間に3000人の子供が地上から消えているとか」

「子供を好んで・・」

「そう。ダヴィンチの絵の中にも、隠し絵の手法でそれが描かれていると、リサーチャーが発表しているね。そもそも、ダヴィンチは謎だらけの存在のようだけど」

「そのことは、動画で、少し観たことがあるわ」

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2016/11/17

新たな遭遇

「早乙女さんから。お父さんが脳梗塞で入院することになり、ミナさんが車で送って行ったみたい。それで、もう京都に着いたと」

「それで、来られなかったわけね」

「そうだね。それだけではなく、僕がアフリカ上空へあのETと行ったことを知っていると・・」

「それは、すごいわね。やっぱり、ミナさんは特殊な能力があるんだわ」

「いつからかは分からないけれど、彼女はリモートビューイングというか、そうしたものがあるんだね」

「わたし、沢さんにもあるんじゃないかと思うわ。ミナさんとはちょっと違うかもしれないけれど。正夢というか、夢のようで夢でない部分もあって」

「僕は自分でもよく分からないけれど、そうした部分は誰にでも多少はあるのでは、と思っているけれど」

「沢さんの場合は、子供の頃からあった?」

「そうでもないと思う。でも、来未が亡くなってから強くなってきたのかな。それで思うんだけど、僕の内側だけじゃなくて、亡くなった人からの働きかけがあるんじゃないかなと」

「そうかもしれないわね。目に見えない世界だけど、実在するっていうのかな」

「そうだね。幽体離脱の世界に通じるのかもしれないけれど、魂の量子っていうか、魂も量子で形成されているというか、どこかで読んだような気がするな。宗教とか霊とかの世界も、実はそうした世界なのかもしれない」

「人の肉眼で見えない世界も科学的な秩序がある・・」

「そう。魂の量子は、時間や次元を自由に行き来ができる」

「輪廻転生ってことも言われるわね」

「魂と肉体が合体する。人間の科学がエイリアンのように進めば、当たり前のことだったりして」

「そうね。不思議とか神秘の世界も説明できるようになる」

「彼ら、ETにはとうにわかっていることかもしれない」

To Be Continued

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2016/11/13

新たな遭遇

梨花の頬が春利の顎にふれた時、春利の脳裏に来未の顔が浮かんできた。

春利は眼をつむった。すると、来未と向き合っている女性がいた。どこかで会ったことがあると記憶を追った。シャンハイの公園で来未と一緒に現れた女性だった。春海さん。春利は心で呟いた。

「沢さん。どうしました?」

「いえ」

「もしかして、来未のことを思いだしていない?」

「ええ。いま、津波に呑み込まれて行った来未と友達が浮かんできたんです」

「春海さんが。二人は何か言ってました?」

「いえ。二人が向き合って何かを話していた。福島の久ノ浜の春海さんの家だろうか」

「来未は運が悪かったのね。地震と津波があった日に帰省するなんて」

「梨花さんは、おとうさんやおかあさん、かけがえのない存在をすべて失って」

春利の頬に冷たいものがふれた。梨花のこらえる息づかいがすぐ側で聞こえる。

「ほんとうに人の未来は分からない」

「沢さんの場合、後から幸せがやってくるのかな」ハンカチで涙を拭いた梨花が遠くを見る目で言った。

「僕が、父と再会できたことは、何か不思議な気がする。見えないところで、別な力が働いているような」

「そうね。私はあの乗り物には一度も乗ったことがないけれど、沢さんは違っている。それに早乙女さんも」

そこまで聞いた春利はスマホを取りに立ち上がった。

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2016/11/05

新たな遭遇

「ど、どうぞ」

「わたし、来てはいけなかった?」

「い、いえ。大丈夫ですよ」

「この時間、食事はしました?」案内されたソファに座り、梨花はいぶかしげに言った。

「ええ。実は先ほど起きて、軽く食事しました」

「何か、あったの?」

「ええ。あの乗り物で・・」

「UFOのこと?」

「昨日の夕方公園に導かれ、そこで」

「乗ったのね」

「そう」

「もしかして、早乙女さんも?」

「いえ。早乙女さんからはあれから連絡がないままで」

「それで、沢さんはどこへ?」

「アフリカ上空」

「えっ! アフリカ上空へ」

「それに乗っていたのは、あの、法隆寺にいる・・」

「法隆寺の。それどういう意味?」

「法隆寺にいる、顔がトカゲの姿の坐像」

「その顔のエイリアンが乗っていた」

「そう。3人。宇宙服を着ていてはっきりは分からなかったけど。アブダクションされるかと思った。でも、こうして戻って来た。記憶も消されていない」

「それで、相手から何か意思表示があったの?」

「イナンナから、僕に人の祖先を創った所を見せておくよう言われたと」

「イナンナって、マリアさまね。何か、ドラマを見ているような話ね」

「梨花さんには、そう思われるかもしれないね。僕はアフリカはまったく初めてで、アブズという地名も初めて聞く地名だったけど、グレート・ジンバブエ遺跡がはっきり見える位置まで降下して行った」

「そうだったの。人類の起源がアフリカだとかいう説は聞いたことあるけど、興味はあるけど私も一度も行ったことがないわ。でも、無事に帰って来られて良かったわ。イナンナというお方のほんとうの姿も何を意図しているかも分からないけれど」

春利は頷き、大きく息を吐き出した。隣りに移動してきた梨花の手が春利の手の甲にそっと重ねられた。

To Be Continued


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