2016/09/27

太陽系外惑星

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「ミナさんの体験に比べたら何の意味もないことかもしれないけれど、やっぱり訊いておこう」

「それは、カナさんと関係があること?」

「ええ。やっぱりミナさんは、知っていたんですね」

「いえ。今の、沢さんの言葉で」

「フィンランドの大学に留学したミナさんが、その後どうなったかは分からないけど、今回で2度目になる」

「沢さんにメッセージを送ってきたわけね」

「ええ。夢か現実か分からないような感じですが、父の郷里の巨石のことです」

「カナさんも不思議な世界にいるみたいね。フィンランドの大学で夏の準備期間を終えて、秋学期の9月からから留学生として大学生になって、フィンランドで年を越して、春学期が始まって、夏休みまでまだ2か月近くあると思うけど」

「そんな中で僕に巨石に記されているマークについて知らせてきた。それも、単なる僕の夢だったら笑えるけど」

「巨石に記された渦巻き模様ね」

「ミナさん。あれは?」

「残念だけど、浮かんで来ないわ」

「ということは、あの巨石に記されたマークは、誰かが勝手につけたもの?」

「それは、分からないけれど、だいぶ古いもののようだわ。八ヶ岳から噴出した巨石だと思うけど、沢さんのお父様の先祖が住みついてから運んで来られたものね。巨石信仰かな」

「で、どうやって?」

「それは、沢さんが想像する通り」

「ということは、反重力」

「ええ。彼らの空飛ぶ乗り物が使われた」
春利は、眼をつむり意識を集中しているミナを恐るおそる見つめた。

To Be Continued

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2016/09/15

太陽系外惑星

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「で、その星の名前を直接訊きました?」

「ええ。でも・・」

「言わなかった?」

「言われても、地球上の言葉ではないし、分からなかったと思うけど、あの方は、地球上で何と言っているか知らないし、その星へ案内するように言われたけど、そこで生まれたのではないからと」

「ということは、別の星で誕生したか、宇宙船の中で生まれたか・・アンドロイド?」

「アンドロイドと言っても、トールホワイトもそうだと聞いたし、私たち人間も・・」

「そうですね。それで、ミナさんの考えは?」

「私たちの太陽系の惑星の中でも、何万年てかかって一周するような惑星ではないかと」

「でも、その星の上空にいくまでどんな様子でした?」

「話は戻るけど、途中で、途中で別の乗り物に移ったわ」

「新横浜の上空へ戻って、しばらくして、ということですよね?」

「ええ。時間の間隔は分からないけど、スカウトシップにドッキングして・・」

「スカウトシップにドッキング、ということは、光速を超える速さで・・」

「ええ」

「スカウトシップの中では、どうしました?」

「宇宙服のようなものを着た別のETがいて、イスに座り直ぐベルトを締める動作を案内されたのと同時に、まわりを何かで被われて」

「その状態で外は見えたんですか?」

「ええ、見えたわ」

「それは、すごい経験をしましたね」

「私も、あの乗り物は初めてだった。それに、あの星は、私の感覚では、第9惑星ではないかと」

「冥王星が太陽系の惑星から外されたから、第10でなく第9だと、惑星Xとも言えますね」

「ええ。でも、まだ発見されていないだけで、他にも別の惑星があるかもしれないわ。今回はそんな余裕はなく訊けなかったけど、彼らのように宇宙を飛び回っているETだったら、知っているのではないかと思うけど」

「そうですね。我われ人間のように、地球を中心にして限られた星だけが意識にのぼっているのではないだろうから」

To Be Continued

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2016/09/09

太陽系外惑星

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「プアビさんと会わなかったということは、何のためにミナさんを彼らの乗り物に乗せたんですか?」

「私たち地球人の先祖に関係があるのではないかと思うわ」

「人類創生?」

「この地球にやって来て、当時の先祖に遺伝子操作した」

「それと、ミナさんを彼らの乗り物で連れて行ったこととはどういう関係が・・」

「その彼らがやって来た星を教えておきたかったからだと思う」

「つまり、原点から知ってもらおうということ?」

「ええ。現在、この地球には複数のETが来ているけれど、現在の私たちのルーツに関係している種だと思うわ」

「その後にも何通りかのETの種が来ているけど、最初に人間の遺伝子に直接関与した種ということですね」

「ええ。その彼らがやって来た星を、私に見せておきたかった」

「ええ。あの新横浜公園の上空では、そこへ行く前に、沢さんや梨花さんに、どうしても連絡を取っておきたくて。実は、私の行く先が分かったので、途中から引き返したというわけ」

「そうだったんですか。こんなこと、他の誰かが知ったら、ほんとうに、驚くなんてものではないですね」

「そうね。世界の秘密ね」

「しかし、彼らがどういう種で、どの星とどの星のETが連盟というか同盟を結んでいるというようなことは何も分かっていないわけだけど、それで、ミナさんは、あれからその星へ行ってきたんですか?」

「着陸はしなかったけど、上空から」

「上空から、その星を見たんですね?」

「ええ」

To Be Continued


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2016/09/07

太陽系外惑星

「私にも予測がつかなかったから」

「でも、以前、彼らと人間の橋渡しを頼まれたって言ってたけど、その後はなんの連絡もなかったんですか?」

「ええ。あちらも、私が大学で講師をしていることは知っているでしょう。だから、タイミングを見計らっていたんだと思うわ」

「しかし、それってとても大きな課題ですね。一国の大統領とか、この国だったら総理大臣とか、そういう人が選ばれるべきだと思うけど」

「そうね。でも、彼らと人間の関わりは、そういう場合もあったけど、国の代表とかではなく、ある意味で彼らがコンタクトを取りやすい人を選んだ場合も過去にはあるわね」

「そう言えば、ファティマの太陽の、聖母の奇跡、のときは、3人の子供を通してでしたね」

「ええ。この問題は、あのときと違って、特定の宗教というんじゃなくて、彼らと人間とのコミュニケーションというか、この先、どのように互いを認め合ってこの宇宙で暮らしていったら良いのか。この場合、地球である力を持った特定の国の代表者だと、却ってむずかしくなる可能性も出てくるから」

「確かにそうですね。背後にいる特定の権力者や自国の都合の良いように持っていかれたら、人類にとって困る面が出てくる場合もあるから」春利は再び窓の向こうに眼をやったが、クリーム色の棟の階段を下りてくる人の姿が見えるだけだった。

「それで、早乙女さん、今回はどこへ行って来たんですか?」

「それが、私にも分からないわ」

「分からない・・」

「ええ。気がついたら、プアビさんから言われて来たという方の乗り物の中にいたけど、プアビさんとは直接会わなかったわ」

「その方は、人間ではないですよね?」

「ええ。似ているけど、違うわ。人間より大きかった。青いというかグリーンっぽい大きな眼みたいだった」

「宇宙服を着ていたとか?」

「ええ」

「早乙女さんは、これまでに何通りかのETに出遭っているんですね」

「そうね。でもあの方は、プアビさんと同じ種のように感じたわ」

To Be Continued

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2016/09/03

太陽系外惑星

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「連絡がつかなくなったので、どうしたんだろうと、梨花さんと話してました。そしたら、新横浜公園の上空から・・ほんとうに予期出来ないことばかりつづいて」

ミナが春利の家へ立ち寄ったのは、春利が学習塾の春期講習を終えた二日後だった。地下鉄駅へ迎えに出ようと思ったが、一人で行かれるから大丈夫だとおおよその時間をラインで伝えてきた。

「沢さん、面談の方は大丈夫?」

「ええ、結局、僕の考えを受け入れてくれて、新小6生の5人とも模擬試験だけ受けに行っていた私立中受験塾へ行くことになったから」

「それは良かったわね。受験の算数とか難問奇問が多いから」

「そうですね。僕にもすぐには解けない問題もあるから、受験生にとっても良くないと思っていたので」

「それで、来未さんのお姉さんの梨花さんは元気でやっている?」

「のようです。今日は、歯医者の予約で、日にちを替えるとクリニックに悪いからと。来たかったようだけど」

「残念ね。私も突然連絡取れなくなって、上空からああいう形でメッセージを送ることになり、悪いことをしちゃったから、直接謝りたかったんだけど」

「京都に戻る前に3人で会えると良いですね」

「そうね。また、突然ハプニングが起きないと良いのだけれど」

「そうですね。それで、今回は、どこへ行ってたんですか?」春利は窓の外にちらっと眼をやってから、視線をミナに戻して言った。

「それが、わたしにもよく分からないのね。学校の授業には直接影響がなかったから良かったけど」

「突然、窓の外に何か乗り物が現れたとか?」

「ええ。授業が終わって帰宅して間もなくだった」

「何か、テレパシーで伝えてきた?」

「ええ。例の彼らと人間との橋渡しの続きのことで」

「そ、それは誰ですか?」

「直接ではないけど、依頼主はあのプアビさん」

「やっぱり、そうだったんだ。僕は最初、あのマリアさま、かとも思ったんだけど、後から、そのプアビさんのことを思いだして」

To Be Continued

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