2016/07/30

隠されている世界

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「思い出したんだけど、今回公園の上空ににミナさんを連れてきたのは、マリア様ではないかもしれない」

「というと?」

「僕の経験からマリア様のことばかり考えていたけど、ミナさんから彼らと地球人の橋渡しを依頼されたのは、プアビさんという金髪の地球人に似た方だったと聞いたことがあったから」

「プアビさん。その方とマリア様とはどういう関係?」

「ミナさんがそれを巨大な宇宙船の中でプアビさんに直接たずねたところ、その時は詳しいことは話せないけど、マリア様のことは良く知っていると」

「じゃあ、別の種の方という可能性もあるわね」

「正直なところ、僕はマリア様だと言われれば信じるしかないけど、マリア様のほんとうの姿は分からないから」

「それは私にも分からないことだわ。だって、どの種にも出会ったことはないし、神様がETだったと言われても」

「そうだね。アフリカのドゴン族の人や縄文時代の人とかインドやペルーの人とか、世界中で彼らの種とかに直接会った人の方が、素顔の彼らを知っているじゃないかな」

「縄文時代の土偶にも、仮面の女神とか縄文の女神、蛙と呼ばれるものや、同一の存在だとしたら、一致しない部分もあるから、素顔の姿が分からないわね」

「確かに。人の前に現れる時は変装していたのか。それにしても、世界各地で発掘されているイシュタールとかイナンナとか、呼び名は違っていても、共通のコンセプトというか、そういった部分があることは確かだと思う」

「歩行補助装置とか、今日でいうパワースーツを着ていたとか、宇宙服のようなヘルメットを身に付けていたとか」

「梨花さんもその辺まで見ているんだね」

「ええ、わたし、あのハイレグパンティーを穿いている姿を見て、紀元前数千年も前にって考えると、やっぱり普通の人間とは違う、高度な文明を持った種だと思わざるを得ないわ」

「それは、僕も同感だね」

To Be Continued

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2016/07/27

隠されている世界

「それで、マリアさまとの関係は?」

「イシュタールは、ヘブライ名がマリア」

「あの公園の上空で、ミナさんと一緒にいたのかなあ?」

「早乙女さんに訊いてみないと分からないけど、僕を縄文時代の八ヶ岳山麓へ連れて行ったあの方は、何か宇宙服のようなものを着ていたのかもしれないけど、実際の姿は今思い出しても曖昧で・・」

「乗り物の中では、すぐ隣に座っていたの?」

「僕は後ろの席だったのかな。僕は無意識に緊張して極端におびえていたのかな。あの乗り物で初めて別の空間へ行き、夢の世界というか、わけが分からなくなっていた」

「別の空間で縄文時代の八ヶ岳山麓へ行った?」

「あの乗り物で数千年以上も昔の世界へいったなんて、人に話したら、夢でも見たんだろうとか頭がおかしくなったと言われるだろうから」

「そのことは誰かに話したの?」

「早乙女さんには話した」

「それで、何て言った?」

「受け入れてくれた。あの乗り物で、縄文時代へ行ったことを。夢ではないって」

「やっぱり、早乙女さんはその世界が見えるのね」

「リモートビューイングというのかどうかは分からないけれど、僕にはない能力」

「私にもない能力だわ。それにしても、シュメールやバビロニアの時代からいた方と現在あらわれている方とが同じだとしたら、やっぱり大変なことだわ」

「やはり、そらおそろしい存在だね」

「女神と言われるわけだわ」

To Be Continued

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2016/07/25

隠されている世界

階段を上がり、梨花を部屋へ案内した春利はすぐにパソコンを立ち上げた。

「ここで生徒さんたちに教えてるんですね」春利は頷き、パソコンの側へ梨花を手招きした。

「これが神々の系図ですか?」

「僕は最初、神々の像は人間が勝手に想像力でつくりあげたものだと思ってたけど、最近、それぞれの国の人々は見たものを残していった、というリサーチャーの意見を受け容れるようになった」

「シュメールとバビロニアでずいぶん違いませんか?」

「シュメールではエンリルとエンキが頂点にいるけど、時代が変わり、バビロニアになると、二人の孫娘にあたるイシュタールが頂点に立ってますね」

「エンリルとエンキって?」

「アヌ王にこの地球へ遣わされた兄弟のようですね。エンキは腹違いの母親から生まれたとか言ってるけど、くわしいことは僕には分からない。それに、一般にETの中では、人間のように血縁関係だけで親子が決まるのでもないようだから。ETの種類によっても違うのかもしれない」

「それはずいぶん複雑だわね」

「アメリカにいるトールホワイトという種は、800年ほど生きるけど、400歳ころで成人して養子を貰い受けるようだから」

「長生きするんですね」

「旧約聖書の創世記には、長寿の人が多く出て来るけど、ノアは950歳で死んだとあるから」

「あれって、カウントの仕方が間違っていたのではとか聞いたことがあるけど」

「僕も最初はそう思っていたけど、実際にアメリカで彼らと付き合っていた人が、リタイアしてから本を出版して800歳という数が出てきたのを知り、旧約で書かれていることはほんとうなのでは、と思うようになった」

「それって、この国の人はどれくらい知っているかな?」

「それは分からないけど、そういうのって曖昧にされてきて、そんなこともあるんだろうかくらいで終わっているのではないかな」

「沢さんは、その神々の系図とETのことをどんなふうにとらえているの?」

「太古の昔から、神と呼ばれるETが世界各地にやって来ていて、人間と関わりを持って来た。彼らの人間を遥かに超えた有様にふれ、呼び方は国によって違うけど、神信仰が生れていった。それは、八ヶ岳山麓だったり、シュメールやバビロニアだったり、アフリカの国々だったり、ギリシャだったり、トルコ、イラクやペルシャ、インドやマヤ、・・。大雑把にいえば世界中に類似というかコンセプトが同じテラコッタや土偶や壁画や、そうしたものが残っていることで・・」

「系図に示されている存在は?」

「それは、一般のETではなく、地球上である時期、神権を与えられたETで、優れた能力があったり極めて長寿だったりした存在かな」

「分かる部分もあるけど、なんだか、分からないことでいっぱいだわ」

「僕だって」

To Be Continued

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2016/07/17

隠されている世界

春利は夜遅く父の家から帰宅したが、思いたって車中でメールした。

「午後1時頃伺います」春利は家に着いてまもなく返信メールを確認した。正月3日から塾が始まる。その前に、もう一度会って見せたいものがあった。

翌日春利は、12時半を回ったとき家を出た。春利のいる集合住宅から最寄りの地下鉄駅までゆっくり歩いても10分とかからなかった。改札出口で梨花を待った。まもなくクリーム色のコートを着た梨花が現れた。正月の2日にしては、その時間乗客が多いか少ないかは分からなかったが、混雑していないことは確かだった。

「食事は?」

「少し早目にすませてきました」

「じゃあ、同じですね」

「沢さんは自炊をなさるんですか?」

「ええ。自分で食べるものくらいは作りますよ」

「シャンハイにいたときも?」

「そうです。でも、帰国してからの方が作る回数も多くなったかな。カレーライスとかカレーうどんとか、野菜不足になりがちなので、生野菜は大目に買って、野菜炒めは良くやります。近くに生協があるので助かります」

「外食は?」

「塾の仕事が終わってからとか、休みのときは外食して気分転換してますよ」

「じゃあ、私と同じようなものかな。私もネットビジネスというほど、ビジネスにはなっていないけれど、家でのことが多いので、そうね、気分転換に外食しますね」

「ネット上の、あの関連は観てますか?」

「ときどきは観てます」

「僕は、名古屋の会社に勤めていた頃から、ちょくちょく観ていたけど、シャンハイでは規制があって観られないものもあったから、日本へ戻ってから、塾の準備が一段落するとまとめてみる時間が増えてますね」

「私に見せたいのはどのあたりですか?」

「いっぱいあるけど、神々の系図から・・観たことあります?」

「いえ。どんな神様?」

「シュメールやバビロニアやギリシャや・・。僕も最初は日本とは関係がないと思っていたけど、日本のリサーチャーや世界中の動画で、信憑性があると思われるのを追っているうちに、それらの神々は、日本の土器土偶と密接な関係があるんではないかと思うようになって」

「私も興味があることだわ」

To Be Continued

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2016/07/09

隠されている世界

「父さんは最近何か変わった体験した?」新年1日。3日から塾が始まる春利は、その日、昼前に父の家に着いた。おせち料理のセットと糖質ゼロの缶ビールを買っていった。

「体験というか、夢にいろいろ現れて、目覚めても憶えていることが良くあるね」

「どんなこと?」

「春利がどこか分からない星にいたり、春利の友達かどうか分からない女性が、姿が見えないものと話しをしていたり」

「僕がどこかの星に?」

「うん。ふつうだと、目が覚めるとしばらくして内容が消えてしまうけど、それが半ば現実のようにイメージが残っていて」

「それは、どの星かは分からないんだ」

「そうだな」

「まわりに、たとえば、緑があるとか、赤茶色の大地があったとか、それとも・・」

「う~ん。それが、ぼんやりした空間だけがあって」

「僕は誰かと話していたの?」

「みたいなんだけど、相手の姿が見えなかった」

「それは不思議だね。相手は別の空間にいたのかなあ・・。それから、僕の友達って言ってたよね?」

「うん。会ったことはないけど、春利の話に出てくる・・」

「早乙女ミナさん」

「そう。とても美しい目をしていて、髪にウェーブがかかっていて、西洋人のような顔立ちで知的な感じだった」

「父さん、間違いない。実際に会ったことがないのに、その夢の中でははっきり見えているんだね」

「うん。実物が見えているんだろうか」

To Be Continued

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