2017/05/16

縄文人のDNA ー古史古伝ー

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「なんだか世界が大きく変わりつつあるというか、僕には不思議を通り過ぎているような感じだけど」

「そうかもしれないわ。私にとっても、これまで考えもしなかった宇宙の存在と出合うようになり、架け橋といってもテーマが大きすぎるというか」

「そのことと日本の神社とは何か関係があると・・。またの機会ではなく、ちょっと聞いておきたいな」

「この国では、とても大切なことが隠されているのかもしれないと思うわ」

「それは、もしかして、神様に関係があること?」

「ええ。この国では、例えば古事記にしても、神話として、書かれていることのすべてが、現実にはなかった世界のように思われているというか、そのように扱ってきたけれど・・」

「実際は、現実が隠されている・・」

「ええ。古代から戦前までは日本では神武天皇は実在とされてきたけれど、敗戦により神武天皇の存在が否定され、皇紀が廃止され神道指令により神社の弱体化が行われたわ。戦前・ 戦中の神道や軍事関係の書物がGHQによって没収され発刊禁止処分となったし、教科書から神武天皇の名前が半ば強制的に排除されたのね」

「日本書紀の、神武天皇即位の年を元年とする起源については話に聞いたくらいで疑問も持たなかったけど」

「そうでしょう。古事記のことだって神話、つまり、私たちにはあまり関係のない作り話としかとらえてこなかった。ましてやその前の時代のことは・・」

「確かに。神武天皇が実在したかしないかは置いておいても、当時呼び名は違っても、この日本という国に人が住んでいたのなら、当然その前の人間の歴史があったと考えるのが普通だよね」

「私が神社を訪ねているのはそのことに関係があるわ」

「武烈天皇という人も、キーマンの一人だと」

「ええ。古史古伝。消されてしまったこの国の歴史に」

「消されてしまった古史古伝に、天皇や神道が関わりがあったと・・」

「ええ」

To Be Continued

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2017/05/04

縄文人のDNA ー古史古伝ー

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「話しておきたかったことは、カナさんのこと」

春利が日曜の補講を終えた時間を見計らい、ミナからスマホに連絡が入った。
2時間以上前にメールで、ラインでの通話を望んできたので、春利は都合の良い時間を指定した。

「で、ミナさんは今どこから?」

「さくらださんじんじゃ、という所から帰るところよ」

「神社?」

「ええ。宮城県栗原市栗駒桜田、というところ」

「初めて聞いたけど、もしかして神社巡りを始めたの?」

「ええ。武烈天皇について調べたいと思って」

「それについてはまたの機会に。で、カナさんのこと、というのは?」

「ええ。カナさん、今どこにいると思う?」

「フィンランドに留学中のカナさんが、またどこかへ行ったの?」

「10月中旬の秋休みを利用して、地球外の惑星へ行っているのよ」

「えっ? 一人で・・」

「父上の渋江真佐雄博士とよ」

「ということは、金星か火星」

「火星よ」

「科学者の父上と一緒に、火星のどこへ?」

「火星にある人が住む地下都市」

「地下都市。具体的なことはまったく分からないけれど、どういう方法で?」

「渋江博士が利用しているスペースクラフトで」

「ミナさんには、そのマシンが見えているんだ」

「ええ」

To Be Continued

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2017/04/27

縄文人のDNA

「さあ、着いたよカナ。この外では宇宙服は必要ないからね」

「えっ? それじゃあ地球上と同じってこと・・」

「ほかの太陽系の惑星では必要なこともあるが、ここでは人間が地球同様に生活できるように、環境が整備されているんだ」

「すごい。空気や重力がコントロールされているのね」

「そう。さあ、とにかく降りよう。アルファ、後はたのむよ」

「オーケー、ドクター」

「どうだカナ。呼吸も重力も問題ないだろう」

「ほんとうだ。なにか、地球の地下駐車場みたいだわ」

「そうだね。この向こうに、移動するマシンがあるから、それであちこち案内しよう。地球の地上とはだいぶ違うと思うが」

「地球と同じような乗り物なの?」

「いや、カナはもう分かっているかもしれないが、ここでは、あの、テスラのフリーエネルギーを利用しているんだ」

「浮遊して移動するってこと?」

「そう、ディスク型の・・」

「円盤型の乗物が宙に浮いて移動する」

「そう」

「空中衝突しない?」

「マシンが自動的に探知してそうならないように移動するから。それに、ここでは住人の数がそんなに多くはないし」

「そういうことなのね」

To Be Continued

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2017/04/18

縄文人のDNA

「パパ、このマシンは別の空間へ入り、瞬間移動するの?」

「うん、でも直ぐだからね」真佐雄は前方の計器の方に手を伸ばしながら言った。

「地球でロケットを飛ばしている人たちも、こんなマシンに乗ったことあるのかなあ?」

「中にはそうした人もいるかもしれない」

「私は、パパには言わなかったけど、子供の頃、UFOって言われていたものを見てから、この世界を知るようになり、幽体離脱を知り・・」

「離脱のことは分かっていたけど、カナが子供の頃にUFOを見ていたことは初めて聞いたな」

「そう、ママの郷里の熊本の金峰山の上空に」

「そうだったんだ。空飛ぶマシンと言っても、これは違うが、念力のようなものでコントロールできるものもあるんだよ」

「念じればマシンが目的地に向かうものがあることは知ってるわ」

「サスガ、シブエハカセノオジョウサン」

「アルファ、もうそろそろかな」

「イエス。オジョウサン、チキュウジカンデ、アト、サンジュウビョウ・・カセイデスヨ」

「もう、火星」

「さあ。どこに着くと思う? カナ・・」

「地上ではないってこと?」

「サスガ、オジョウサン」

To Be Continued

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2017/04/15

縄文人のDNA

カナは、しばらくぼんやり上空を眺めていたが、首が疲れて下を向いた。カナの前をコート姿の女学生が2人何か話しながら通り過ぎて行った。京都にいたときとは違い、9月から10月にかけて気温が急激に下がり雪が降る日もあるが、その日は雲はあっても雪が降るという感じではなかった。

「カナ、そこで居眠りをしたら風邪をひくよ」

「えっ?」コートのポケットに手を入れ、リュックは膝の上にあったが、声が届いたのは頭の中だった。

「わたし、ねむっていた・・」先ほどベンチに掛けていたおばあさんもいつの間にかいなくなっていた。

「バス停には誰もいなくなったし、今がちょうどいい。そこから歩いて前方に葉の多い樹木が並んでいる所があるだろう。その辺りに行ってくれ」

リュックを背負うと、カナは小走りにそちらへ向かった。

言われた樹木の間に立つと、カナの体は上昇していた。上を見たがクラフトの姿はなく、薄くて丸い光のようなものが見えた。

「フィンランドは寒いだろう」

「そう。夏以外は京都よりはだいぶ」カナはちらっとクラフトの室内を見回し、スペーススーツに被われた父と目を合わせた。

「リュックをそこへ下ろし、そこへ掛けて」

カナが言われたボックスへリュックを入れると、自動で蓋が閉まった。カナは父の横に座っているもう一人のちょっと様子が違うひとに会釈して、父の後ろの席に座った。賀茂川の歩道でアブダクションされた記憶が一瞬よみがえった。

「座ったら先ずベルトを締めて。後はスペーススーツが自動で身体を包むようになっているから」

「ベルトは締めたわ。あっ、すごい。私の身体を宇宙服みたいなのが包んでゆく」

「オジョウサン スゴイデショウ」

「じゃあ、準備が出来たようだね。では、火星へ」

To Be Continued

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