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2019/07/10

現在・過去・未来

「人間の目を惑わすというか、そうしたことをするETがいそうな気もするね」

「人間よりどれだけテクノロジーが進んでいるか分からないけど、彼らは光のことを人間よりはるかに知っていて、光をコントロール出来るのかもしれない」

「春利、それってホログラムのことかい?」

「分からないけど、光を自由に屈折させたり別な空間に移行出来たり。それで、相手に実像とは違う像が見えるよう操作したり。どの種とかは特定できないけれど、そうしたことが出来るんじゃないかと」

「それで、春利がこれまで遭遇した存在の実像は分からないと」

「そう。世界の人々の前に現れた聖母マリア。代表的なのが、1917年にポルトガルのファティマの太陽の奇跡と呼ばれる事件で、ルチア、フランシスコ、ヤシンタの前に出現した聖母マリア」

「あの、”おどる太陽の奇跡”のことだね」

「そう。僕のところに現れ、空飛ぶマシンで縄文時代へタイムトラベル。あれって、ほんとうは誰なんだろう・・。それとも、ある種の夢だったのか? テレパシーと言っても、本人がそう思っていれば、そのように聞こえるかもしれないし」

「あるいは、別のエイリアンだった?」

「分からない。人を惑わす悪い存在だったとも思えない」

「うーん。それは私には分からないな。太陽の奇跡で現れた大変な存在が、春利のところに現れ、縄文時代にタイムスリップしたとは・・」

「それにしても、その同じ存在が、例の近未来の存在と関係があるとしたら」

「春利、それは怖ろしいことだね」

「僕も。それで、どちらであっても、地球再生計画を実行しないように祈っている」

「私もだ」

「一瞬にして焼かれることもだけど、脳にインプラントされ、生き残った人間の記憶を消し、別の地球へ連れて行ってそこからまた次の人間の新たな一歩が始まるとは・・」

「だとすると、現在の人間も、どこかの時点で記憶が消されているかもしれないね」

「父さんも、そう思った」

「うん」

To Be Continued

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2019/06/30

現在・過去・未来

新しい年を迎えた。

年末に荘太が春利の塾にやって来て紅白を見ながら二人で年越しそばを食べた。

春利の運営している塾は、大手の受験専門塾のように、年末年始も講習を実施する塾ではなかったから、その面では息抜きが出来た。

「父さん、このままここでずっと暮らしていけたら良いね」

「そうだな。人間は戦争や犯罪もなく平穏にやって行かれることが一番だね。しかし、近未来に何か再生されるなんていう動画も出ているね」

「えっ、父さんもあの地球再生計画の動画観ていたの?」

「うん。気にならないと言ったら嘘になるようなものだからね。その通りになったとしたら、ほとんどの人間はこの地上から消えることになるからね」

「特に男は。ほんとうだとしたら・・。父さん、それとミナさんが言っているどの種かのETが、僕らを宇宙のどこかへ連れて行くっていうこととは関係あると思う? もしもそうなったら、父さんはここに残してくれるよう頼んでみるつもりだけど」

「それは、私には分からない。だいいち、あの動画でふれているETと春利やミナさんがいう存在とは、別の種のように思えるね」

「しかし、ひょっとしたら、あの動画でふれている一番上の存在は、ミナさんや僕のところに現れている存在と同じかもしれない、あの動画で塾を主宰している人は、それを知っているが知らないふりをしているのかもしれない、と思うことがある」

「春利は、その根拠みたいなものを感じているの?」

「あの動画の中で、女性のETは男よりきびしいとか、女性の方が多くの知識を吸収できるとか、地球再生計画でも、男よりはるかに多くの女性を残し、頭にチップを埋め込んで知識を吸収できるようにする、というようなことを言っているよね」

「言っていたね。ETはみな女なんだ、ということも言っていたね。どういう意味で言っていたのか分からないが」

「父さん、そこまで覚えていたのか。あの人が初めて遭遇したのも女性のETだと言っていたし。ただ、疑問なのは、あの人が幼児のときから接していたETは、グレイの種やトールホワイトなんかとも違っていて、多くは大きな女性の姿形をしているけれど、いつも空飛ぶマシンでやってきて、裸で後頭部が割れていたとか、すごくリアルに語っていること」

「あれがほんとうだとしたら、地球再生計画を実行するのは、その彼らの上にいるさらに高度な知性を持った高等生命体ということになるね」

「うん。しかし、僕が遭遇した存在たちの真の姿も曖昧だし、そこまでゆくと、分からなくなってしまう」

To Be Continued

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2019/05/09

アマツクニ

「いずれにせよ、僕は、このまま平和な日々がつづき、どこへも連れて行かれない方が良いと思う」

「私も、ミナさんや沢さんが宇宙のどこかへ行ってしまうより、ここで一緒にやっていてくれる方が良いわ」

「わたし、沢さんや梨花さんの気持ちは分かるわ。でも、現在の世界情勢とか地球環境はどうかしら?」

「それはミナさん、環境破壊とかテロとかに代表されるような状況のこと?」春利は言い終わってからミナを見た。

「ええ。こんにち、地球と人があり続けるまでにたどってきた道のりを、私たちはほとんど知らないわね。分かっていることでも、ある人によってつくられてきたもので・・」

「ミナさん。それって学校の教科書に書かれていることとか・・。私も、歴史の教科書とか、おかしいなって感じることがあるわ」

「歴史の教科書ばかりでなく、医学も科学も宗教も・・ほんとうのことは分かっていないというか、そのときの勢力によって捏造されてきているというか、隠されていることや分かっていないことが多いというか・・」

「そうね。私たちが知っていることはとても曖昧で、実体は全然違っているかもしれないし、その辺、わたしたち一般の人間より、はるかに高度な知能を持った種の眼に見えたり感じたりする存在からすれば、とても偏った世界を生きているのかもしれないわ」

「確かに、僕らの見ている世界は、彼らから見れば、とても偏っているかもしれない。空気も光も何もかも、見えていないものの方が多いんだから」

「沢さん、それってETさんたちは、人間が見えていないものがいっぱい見えているってこと? 魂とか霊とか赤外線とか・・」

「そうだね。別の空間とか・・。上空から人間の体内を流れる血液を見て、笑っていたという動画も観たことがあるよ」

「それは怖いことだわ。人が気づかないことをいっぱい知っていて」

「だから、ミナさんは、人間には想像も出来ない未来が待っていると・・」

「ええ。過去に人間がどのように彼らと関わって来たかも、ほんとうのところまったく分かっていないし」

「どの時代に、どの種と関わって来たとか、ほんとうのところ人間はどのように誕生したかも」

「仮説の検証ができないってこと? 人間のことをほんとうに知っているETさんが教えてくれれば良いのに!」

「梨花さん、良いこと言うね!」

To Be Continued

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2019/04/24

アマツクニ

「ただ、宇宙に存在する彼らの中のある種が、人間と平和的にかかわっていきたいと思っている」

「ミナさんには、それが人間が何と呼んでいる種族か見当がついている・・」

「いえ、沢さん、私にも分からないわ。それに、彼ら同士の関係も人が思っているのとは、違うかもしれない」

「ミナさん、それはどういうことですか?」今度は梨花が質問した。

「もしかするとだけれど、彼ら種族の間でも牽制しあっていたり、途中から手を引いたりしているのかもしれない」

「ということは、ミナさん、僕らを宇宙に連れて行こうとしていた種も手を引いたとか?」

「そのことについても、可能性があるかもしれない。でも、ほんとうのところは分からない」

「それってミナさん、これまでミナさんにコンタクトしてきていた種より、もっと高度な知的生命体の種がやってきているとか」

「可能性はあると思うわ。現在でも、たまたま宇宙航行していた別の種が地球に立ち寄り、特定の地球人とコンタクトを取った。その地球人がある希望を伝え、相手の知的生命体ががそれを聞き入れたとか」

「その地球人は、一般人ではなくて特定の国の代表だったとか、彼らの遺伝子を受け継いでいたとか」と梨花。

「ミナさん、ますます分からなくなってきましたね。しかし、これまで、僕やミナさんに関与してきた神とかETと思われる存在には、共通の種が関与してきていたように思われるけど」

「そうね。でも、実際には宇宙においてさらにその上の存在にコントロールされていたかもしれないし」

「地球の人種間でもそうだから、宇宙では・・」

「梨花さん、確かに。僕が遭遇した存在でも、4本指の知的生き物もいたし、僕らと同じ5本指の存在もいたけど、姿形は我々と極端に違ってはいなかった。しかし、宇宙においてどの種が知的に高度で上位の存在であるかは分からない」

「そうね。人間には見えない存在も考えられるし」

「ほんとうに、限りなく広がっていくわ」梨花がそう言って宙を見つめた。

To Be Continued

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2019/04/23

アマツクニ

「何か見えたんですか?」梨花はミナの眼に注視した。

「ええ、窓からとても長い物体が見えたわ。雲の合間に」

「じゃあ、ほかの乗客にも見えたかもしれませんね」春利が神妙な表情で言った。

「でも、あれだと余程注意して、それに、関心がない人の目にはそれだと分からないのではないかと思うわ」

「ミナさん。それは、細長い雲のようだったということですか?それとも何か・・」

「梨花さんは、よく葉巻型UFOと言われる物体を上空に見たことがある?」

「いえ。わたし、それって、もしかしてミナさんだけに見えるような方法を取ったのではないかと思ったんです」

「梨花さんもすごいことを言いますね。ミナさん、どうでした?」

「確かに、雲のようだと言われればそうかもしれないけど、半透明というか、肉眼では見る角度によっては見えないかもしれないわね」

「ということは、やはり、ミナさんだから見えた、というか、先方はそれを想定して現れた」

「その区別は断定できないけれど、私には、人間がつくったマシンではないことが分かったわ」

「ということは、彼らはミナさんが卑弥呼の墓を見に行ったことに関心を持っていることになるかも・・」

「私も、それは卑弥呼に関係がある宇宙船ではないかと」

「梨花さんがいうのは、同じETの種族という意味かな?」

「私も、無関係だとは思わないわ。沢さんは?」

「僕は、これまで自分に起こったさまざまなことを思うと、分からないことが多い」

「たとえば?」梨花は真剣な眼差しで春利を見た。

「ミナさんには分かっているかもしれないけど、これまで僕に起こったさまざまなことは、現実だったのか、そうだとしても、どの種によって起こされて来たのか。同一の種によるものなのか、それとも別々の種によるのか・・」

「沢さん。ほんとうのところ、わたしにも分からないわ。彼らは人間を遥かに超えているから。たとえば、人が彼らに初めて遭遇した時、彼らは自らを“神”と名乗りはしなかったでしょう。後から人間が呼び名を付け、彼らも人間がそう呼んでいると知り、対応するようになった。だから、国と時代により、あるいは地域により、それぞれ呼び名も違っていたと」

「さすがにミナさんは僕より洞察が鋭い。やっぱり、僕らに関与している存在のことは分からない。彼らのふだんいる宇宙や星や次元や、分からないことだらけだな」

「そうね。星の呼び名だって、地球世界の国によっても違うし、彼らが何て呼んでるかも分からないし、第一見えている星だって、ぜんぜん違うんじゃないかしら」

「確かに、人間が見える形の星座も、宇宙を航行している彼らにはまったく違っているだろうね。それに、人間が見えない空間が加わったら、もうお手上げだ」

To Be Continued

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